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セミナー動画を制作する時に打ち合わせたいこと - 動画屋堀川@神奈川

カメラマンが打ち合わせで知りたいことは、4つ

動画屋堀川ではセミナー・講演会のアーカイブ動画制作をお請けしてきました。
その経験から皆さんとの打ち合わせでこれは知っておきたい項目が大きく分けて4つあります。
①完成イメージ
②会場の広さと当日の動き
③費用感
④登壇する方がどのように講演を行うか

これらの項目を教えていただければスムーズな制作が可能となります。

※当記事でお客様批判をするつもりはありません。あくまで客観的に見た時にお互いが知っていればいいなぁと思うことを書きますのでお付き合いください。

打ち合わせで共有したいこと①「ざっくりでOK! 完成イメージと重要事項」

【皆さんの要望に幅広く対応するためには皆さんがどんな完成イメージを持っているのか知っておく必要があります】

よくある話ですが、「打ち合わせをしたのに完成イメージと全く違うものが来た」とか「クオリティひっく!これで○○万円!?」など動画制作のよくあるトラブルが制作側と依頼主の認識違いです。これは単純に制作側の力量・想像力不足もありますが、大きな要因の一つとして打ち合わせ時に完成イメージの共有が不十分であることが挙げられます。

制作側が皆さんへ質問してどんな完成イメージを持っているのかを引き出しきれればこの問題は発生しないのですが、まだイメージが固まり切っていない場合や複数パターンを考えていて迷っている場合など、発注することは決めたけど完成イメージがいまいち明確でないことはよくあると思います。そんな時は初回の打ち合わせや問い合わせ時に全部制作側に伝えてください。動画制作者もいろいろな動画を見てきているのでどんなスタイルの動画が最適か、皆さんの要望を聞いてイメージに近い動画をお見せできますし、自身で制作できるレベルなのかも判断できます。

また完成イメージの共有時にもっとも重要視することもお伝えいただけると認識違いは大幅に減少します。講演会といってもいろいろな形式があります。対談形式なのか説明会形式なのかによって機材の台数や映像の使い方が大きく異なります。対談形式の講演会だったのに大きく表示されるスライド+音声では何のために対談形式にしたのかわからなくなりますよね?製作元によっては皆さんから共有された映像を別の編集者に委託する場合もあるので"何が重要であるか"を伝え忘れると制作側は”いつもの感じでやればOK...か?”となるわけです。これも制作側が聴きだしたり、起点をきかせられれば問題ありませんが、打ち合わせ等で共有しておけば余計な手間が発生しないので重要視していることもしっかり共有しましょう。

打ち合わせで共有したいこと②「撮影会場の広さと当日の動きについて」

これは撮影が必要な場合だけになりますが、どんな会場でどんな形式で講演会・セミナーを行うのか、当日はどのくらい人が来る予定なのかも共有することをお勧めします。動画制作で使用されるカメラや三脚、マイクなどの機材は電源やある程度のスペースが必要になります。そのため会場の広さを確認して大まかな配置を決めたり、場合によっては使用する機材を変更する必要があります。

また完成イメージに基づいてどんな角度から映像を撮っておいた方がいいかなどある程度カメラマンは考えていますのでそれが実現可能かどうかを判断するための重要な判断材料になるのが会場と当日の情報です。特に来場予定人数と会場の広さは撮影配置に大きな影響があります。せっかく講演会に来たのに最前列はカメラがあって集中できない、アーカイブに自分の姿が映っていた!恥ずかしい...など来場者への影響も出てくる可能性があるので可能であれば会場の下見を行い、当日の流れを確認しましょう。

下見を行う際は、コンセントの位置や当日来場者が座るスペース、講演者や司会者の位置など細かいことまで共有しておくと当日スムーズに準備ができます。万が一当日変更があった場合もカメラマンがどういう意図で配置を決めているのかを知っておけばどのエリアが重要なのかを理解したうえで変更ができるので撮影後のトラブルを減らすことにもつながります。

打ち合わせで共有したいこと③「どのくらいのクオリティで予算はどのくらいか、費用感について」

お金の話になると今までスムーズに打ち合わせができていたのにいきなり頓挫する...なんてことは稀だと信じたいですが予想をはるかに上回る金額を告げられると頭が真っ白になりますよね。セミナー・講演会の動画制作費は、企業に頼むと30~50万と高額です。さらにフル字幕(発言をすべて文字起こしすること)が必要な場合はさらに金額が上乗せされることがほとんどです。これはフリーランスの場合もあまり変化はなく、会場規模や動画尺、字幕の有無などの編集難易度によって変化していきます。

そのため、お問い合わせの際や初回打ち合わせ時に費用についてお話をさせていただき求められるクオリティと金額の差異をなくしていきましょう。特に注意したいのが字幕が必要かどうかです。話している内容をすべて文字に起こすことは意外と大変で、時間に比例して金額が上がっていきます。文字を表示するタイミングや自動文字お越しされた文章の訂正などなど制作サイドはかなりの時間を費やしますのでご理解ください。

打ち合わせで共有したいこと④「登壇する方がどのように講演を行うか」

これは撮影が必要かつ、可能であれば共有しておきたい項目になります。大体は当日登壇者と簡単な打ち合わせをしたときに知ることになりますが、知りたい理由はカメラの配置や当日カメラをワークさせるか(カメラ視点を動かすこと)の確認をしておいた方がスムーズかつ満足感の高い制作につながるためです。カメラの動きが多くなると内容よりもカメラが気になってしまうなど視聴者の理解度低下につながりますので可能であれば複数台のカメラを切り替え、視点移動は行わないのが基本ですので司会者の位置や登壇者がどのように講演を進めるかも制作者と共有しておくことをお勧めします。下図のように動くことが確定している講演者の場合はカメラを正面と左右に配置するレーン式で撮影することで画面の使い分けが明確化され編集イメージもつきやすいです。動かないまたは大きく動く予定はない講演者の場合は、単純になってしまわないように複数の画角から撮影する定点式で対応します。

終わりに

色々と細かいことをお話ししましたが、今までの培ってきたセミナー・講演会の撮影経験からこれは確認しておいた方がよかったなぁと思うことが多いことや確認しておいてよかったと思ったことを共有しました。意外と知らなかったことや見落としてたなぁと思うことはありましたか?もし皆さんのお役に立てたのであれば本望です。

動画屋堀川は、神奈川県を拠点として東京や埼玉などの関東圏でセミナー・講演会の動画制作を受け付けております!また関東圏外からのご依頼も別途出張費がかかりますがお請けしますのでこの記事を見て興味を持っていただけた方はぜひお問い合わせフォームやお電話でお問い合わせください!